窓ガラスの結露が発生する
原因・仕組みとは
結露はなぜ起こるのでしょう
結露のしくみをご説明します
結露はどうやって発生するのでしょう。その原理を追ってみます。
空気中に含まれる最大水蒸気量は、温度が高いほど多くなり、温度が低いほど少なくなります。そして、ある温度の空気中に含まれる最大水蒸気量に対して、その時点での実際の水蒸気量の割合を表したものを相対湿度(以下「湿度」)といいます。
従って、水蒸気量が一定でも、温度が変化すれば、湿度も変化するのです。
右のグラフをご覧ください。温度が20℃、相対湿度が60%の状態から、温度だけが15℃に下がったとします。すると、相対湿度は82%に上昇することが解ります。(グラフ点)さらに温度が下がって、湿度が100%を超えると、空気中の水蒸気は水滴に姿を変えます。この時の温度を露点といい、この水滴が結露の正体です。
例えば、温度20℃、湿度60%の空気の露点は12℃(グラフ点)です。
12℃以下になると結露が発生するわけです。
さきほどのメガネの例で考えてみましょう。
電車のなかの暖かい空気が、露点よりも冷たい温度のレンズに触れた時に曇りはじめます。また、空調や混雑の仕方によって水蒸気量が変化すると、露点も変化するので、同じ温度のレンズでも結露したり、結露しなかったりします。
住宅の結露も仕組みは同じです。お部屋の空気が露点よりも冷たい窓ガラスに触れるとガラス面に結露が発生します。
またお部屋の水蒸気量が変化すると、露点も変化するので、ガラス面の温度が同じでも、結露したり、しなかったりするのです。
もちろん水蒸気量が多いほど、露点が高くなり、結露しやすくなります。
結露が発生しやすい状態とは
断熱ガラスは結露に強い
「スペーシア」の性能を証明します
結露の発生する外気温比較 (室内自然対流、戸外風速3.5m/sの場合)
※一枚ガラス(フロート板ガラス3ミリ)
複層ガラス(フロート板ガラス3ミリ+中空層6ミリ+フロート板ガラス3ミリ)
スペーシアSTⅢ、スペーシア クール(Low-Eガラス3ミリ+真空層0.2ミリ+フロート板ガラス3ミリ)
※結露の発生する外気温度は、条件によって変化します。
サッシとサッシ周りの結露について
「スペーシア」に交換することでガラス面の結露は軽減できますが、サッシ部分の結露は防げません。サッシ部分の結露を防ぐには、断熱性能の高いサッシのご使用をご検討ください。
※サッシが冷やされて結露が生じることで、サッシ周辺部分の「スペーシア」にも結露が発生することがあります。