人にやさしいガラスが結露を一掃
たった一日で快適・健康な住まいに

千葉県 Y邸
キービジュアル
真空ガラススペーシアって、実際どんなガラスなの?
窓を換えたら、結露も寒さも西日の暑さも防げるってホントかな
断熱リフォームって、どうやればいいんだろう…
そんな疑問や不安を解消する、全国の事例レポートをお届けします
激しい結露がカビと悪い空気を生む
でも窓リフォームにはマンション独特のハードルが…
「居心地の悪い家でした。窓の結露でカビがひどく、部屋全体の空気がとても悪かったんです」

習志野市の西部、ラムサール条約に登録された貴重な干潟のほど近くが Y 邸のロケーションです。
築 29 年のマンション内にある住戸は、南にバルコニー、北にエントランス。上下左右は他住戸で、窓は南北に計4箇所というオーソドックスな構成です。これらの窓が激しく結露し、カビを招いていました。

毎朝のように窓を拭きまわってもカビの発生は止まることなく、窓まわりの壁から床、カーテンまで及びました。洗っても落とせず、インテリアの中でもとくにカーテンにこだわりがある Y さんにとってはまさに天敵。
「朝の忙しい時間の多くを掃除に割くのも、辛かったですね」
加えて、清浄機を使ってもあまり改善が見られない室内の空気環境が、悩みに拍車をかけました。
干潟沿いに広がる大規模マンションに Y さんご一家が入居したのは23年前。ご夫妻とご子息、愛犬とともに暮らしてきた。
 窓のリフォームを考えなかったわけではありません。数年前には、内窓を設置した住戸があると聞いて見学に行ったそうです。

「とてもきれいに、できていました。でも、窓が増えれば掃除の手間なども2倍かかりますよね。しかも、たまたま居合わせたリフォーム屋さんが『これは効果がない』と言っていて…」あのときは本当にがっかりしました、とYさん。

マンションの管理規約も心配でした。共用部である窓を内窓以外の方法で変更しようとすれば規約に関わってきますが、理事会の承認がすんなり得られる保証はなかったのです。

さらにもうひとつの懸念は、工事の際に出る “ 音 ” でした。
以前、マンション内の知人がリフォーム工事をした時に、その音を迷惑がる周囲の声が耳に入ったといいます。Y さんにとってこの経験は大きく、窓リフォームの前に行った内装改修も、当初フルリフォームの予定だったのを水まわりや壁紙に限った部分リフォームに抑え
ることにしたのです。
互いに壁を共有するマンション住まいでは、戸建て以上に気遣いを求められる場面があるのが現実かもしれません。

しかし、この部分リフォーム工事によってYさんはスペーシアと出合い、長年の結露との戦いに終止符が打たれる結果となったのです。
3LDK・専有面積 90㎡の Y 邸は中央に水まわり、南側にリビングと和室、北側に玄関を挟んで居室がふたつあるオーソドックスな間取り
北側居室のうち、一室は納戸にしている。共用廊下に面したコーナー出窓は結露が激しく、しまってある衣類や書籍が「ベタベタになって困っていました」
工事期間は一日。今ある窓枠が使える。
高機能ガラス・スペーシアとの出合いがすべてを変えた
きっかけは、新しくオーダーしたカーテンを取付けにきた職人さんでした。Y さんの悩みを聞き、その足でガラス施工や建材製品販売を手がける専門会社・サンクスコーポレーションに足を運んで、事情説明から見積依頼までしてくれたといいます。
このときに対応した池田栄司さんが、Y邸の窓リフォームを担当することになりました。

持参したスペーシアのデモ機とコールドスプレーを使っての結露実験、そして丁寧な説明によって、池田さんとYさんご夫妻の間には大きな信頼関係が結ばれます。ご主人は「こんなにいいガラスがあるなら、規約についても管理組合と相談してみようよ」と言い、Y さん
の不安も解消。経済産業省の補助金を受けられるタイミングも重なりました。
組合理事長との話し合いも円満に進んで、水まわりの部分リフォームが終わった数ヶ月後の 2016年 12月、Y邸にスペーシアがやってきたのです。
南側は、メインの開口となる掃き出し窓が並ぶ。リビングの3枚引きは幅約2.5m 高さ約1.7m あり、Yさんこだわりのオーダーカーテンがかかる
窓リフォームに使われたガラスはすべてスペーシア。既存の窓枠にそのままはめ込むことができ、高い断熱力を発揮する機能ガラスだ。
今回利用した『平成 27 年度住宅省エネリノベーション促進事業費補助金』の交付条件である登録建材にも指定されている
住まい手が普段通りに過ごす中、工事は1日で完了。ベランダと通路で行われた短時間のガラス交換作業は、懸念だった周囲からの苦情も受けることなく無事に終わりました。

その後の変化は「住めば住むほど実感が湧いてきて、知り合いにも勧めたくなる。感動する効果です」というYさんの言葉によく表されているでしょう。
「結露しなくなり、空気の悪さやよどみの感覚もなくなりました。部屋の中がしーんと静かで、すごく良い感じ。落ち着くんです」夫の両親は、訪ねてくるたび「気分がいいね」とおっしゃるそうです。
北側に自室を持つご子息も「以前は窓際で感じていた寒さがなくなりました。もちろん結露もありません。冬は本当に助かりました」とにっこりしました。
ひどい結露にさらされていた窓際の床も、工事後は毎朝拭くこともなくなった
暖房機器はリビングとご子息の部屋に1台ずつあるエアコンのみで、窓リフォーム後も使い方や設定温度はとくに変えていないそうです。上下左右を囲まれた住戸は「とくに南側はもともと暖かいんですよ」

Y邸の場合、リフォームにおける最大の成果は、電気料金ダウンに代表される “ 省エネ感 ”よりも、結露とそれに伴うカビ発生や空気の悪さの解消つまり “ 快適さの向上と室内環境の改善 ” といえそうです。
「はい。家は健康であることが大事です。毎日快適に、何年も暮らせるのが大切。スペーシアは人にやさしいガラスだと思います」
北向きの共用廊下の様子。手前に見える青みがかった2枚のガラス窓が Y邸住戸だ。スペーシアに取り替えるまでは、ガラスについた結露が流れ落ちてサッシにたまり、ガラスやカーテン、壁紙に黒カビが発生。頭痛など健康への影響もあったという。今は解消された
心おだやかに過ごせる健康な住まいこそ大切
「家にかけるお金はそういうところに使いたい」
スペーシアの窓を備えた自邸を「“ 家にお金をかけるならこういうところだよ ” と池田さんに教えていただいて、人にも環境にもやさしく快適な住まいになりました」とYさん。「家の傷みもなくなるし、スペーシアは子どもに伝えたい “ 資産 ” と思っています」と続けました。「精神的にも落ち着くので、病院や老人ホームもお勧めしたいです」とも。

それを聞いた池田さんは「ガラスを換えてどれだけ変わるかは、話だけではなかなかわかってもらえない。こう言っていただけてうれしいです」と顔をほころばせました。
専門性が高く煩雑な補助金申請手続きも、池田さんの手で問題なくクリアしました。その控えのコピーをYさんは今も時々取り出して眺めるといいます。「よく相談にのっていただき、通った時には自分のことのように喜んでくださった」とYさんが言えば「こちらが思った以上に喜んでもらいました」と池田さん。

家とは、長い時間をともに過ごしていく存在です。信頼できるプロと長くおつきあいできることは、安心・快適に住まい続けるための大きな要素のひとつではないでしょうか。
申請時の書類や資料を手に語り合う Y さんと池田さん。
互いの信頼感で会話はどんどん盛り上がっていく
取材の最後でYさんは「こんなガラスがあることを、メーカーさんはもっとPRした方がいいですよ」。
「興味のある人は、たくさんいると思います。共働きで忙しい方にもお勧めしたいし」朝の忙しい時間帯を結露拭きに費やした自身の経験にも根ざす言葉を、メーカーに向けて投げかけてくれたのです。結露や寒さで悩む多くの人々に情報が届くようにとの温かい思いが、
そこには感じられました。

マンションならではの周囲への気遣いや限定された工事方法などの問題も乗り越え、住まい手が抱える悩みを解決したスペーシアも、愛犬を抱くYさんの笑顔の傍らでちょっぴり嬉しそうに見えました。
スペーシア内部に張られた透明な Low-E 金属膜にはミラー効果があり、外側から室内が見えにくくなってプライバシー保護につながる。さらにYさんが “ 静かさ ” として体感している防音性も持ち合わせたスペーシアは、断熱以外でも “ 人にやさしい ” ガラス
ガラスの性能だけでなく、Yさんはマンションという居住形態ならではのリフォームのご苦労や注意点をもお話くださった
Data
立地 千葉県習志野市
住宅形態 RC造11階建マンション(1988年竣工)
リフォーム工期 2016年12月
リフォーム費用 約51万円
利用した
補助金等
平成 27 年度補正予算 住宅省エネリノベーション促進事業費補助金