マンションの結露対策とは?原因と対策のポイント、カビへの対処法も解説
マンションの室内で結露が発生すると、カーテンや壁紙が濡れてしまうだけでなく、シミやカビが発生する原因となってしまいます。マンション内の嫌な結露はさまざまな場所で発生するため、正しい対策方法を知っておきましょう。
今回の記事では、マンションで結露が発生しやすい場所とともに、結露対策の方法を解説します。結露とともにカビが発生した場合の対処方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
マンションの場所別で発生する結露の原因
マンションの各場所によって結露が発生する原因は異なります。まずは結露が発生しやすい場所と原因について解説します。
窓ガラスや窓枠
結露は、水蒸気を含んだ室内の暖かい空気が、冷たい窓ガラスや壁面に触れて冷えることで、空気中の水蒸気が水滴になる現象です。窓ガラスや窓枠は、ガラス1枚で冷たい外気と暖かい室内が隔たれている場所のため、マンション内でもっとも結露が発生しやすい場所と言えます。
浴室やキッチン
浴室やキッチン、洗面台などの水回りは、マンションの室内でもほかより湿度が高くなりやすいため、結露が発生しやすいです。
クローゼットや押し入れの内部
マンション内のクローゼットや押し入れが北側や外壁面に接している場合、日当たりが悪く湿気がたまりやすいため内部に結露が発生しやすくなります。
洗濯物の乾燥場所
洗濯物の乾燥場所が北側や東側にある場合、日当たりが悪く湿気がたまりやすいです。特に洗面室や浴室などの元々湿気が多い場所を乾燥場所にしている場合も、結露は発生しやすいでしょう。
寝室
人間の呼吸や発汗からも水蒸気は発生するため、寝室も結露が発生しやすい場所のひとつです。また寝室にバルコニーやベランダに続く大きなガラスドアを設けている場合、ガラスドアにも結露が発生しやすいでしょう。
マンションでの結露対策のポイント
マンションでの結露対策のポイントを順に解説します。
水の管理
湿度が高いと結露が発生しやすくなるため、湿気をコントロールすれば結露対策になります。梅雨や夏場などの湿気の多い季節や、加湿器を使用している冬場に除湿機を使用すれば、結露予防に効果的です。
冷暖房器具も、除湿機能の付いているエアコンや、燃焼時に水蒸気が発生しない電気ストーブやオイルヒーターを使うことで湿度の上昇を防げます。
室内の換気
室内に湿気がこもると結露が発生しやすくなります。こまめに換気をすれば結露対策になります。リビングや寝室など、生活する時間が長い部屋は使用前に換気をするのがおすすめです。
断熱性の向上
窓の結露を防止するには、窓の断熱性能を高める方法が有効です。窓ガラスやサッシを断熱性の高いものにすることで窓から夏の熱気や冬の冷気が室内に入るのを防ぎ、窓からの結露を防げます。
家具の配置
室内に配置されている家具の場所によっては、室内に空気が流れにくく湿気がたまりやすくなります。窓を大型の家具でふさがないなど、家具のレイアウトを変えてみましょう。
結露対策グッズの活用
手軽にできる結露対策として、窓用シートや結露防止シート(フィルム)を窓に貼る方法もあります。
結露とともにカビが発生してしまったら
結露を放置していると、カビが発生してしまうことがあります。結露とともにカビが発生したときの対処方法を解説します。
カビ取り剤の使用
簡単にカビを落とせるのが、カビ取り剤です。液だれしてしまう場所には、ジェルタイプのカビ取り剤を使いましょう。効果は強力である一方刺激が強いため、使用時は換気をし、手袋をはめて使います。
アルコールや漂白剤の使用
カビ取り剤では傷んでしまう箇所には、アルコールや漂白剤を使用してカビを落としましょう。カビ取り剤よりもやや効果は落ちますが、カビ取り剤が使えない場所にも使用できます。
カビの再発防止策
結露によるカビが発生してしまったら、取ったあとにしっかり再発しないための対策も必要です。カビの再発防止策を順に紹介します。
湿気対策
湿気のたまりやすい水回りや、湿度の高い場所・季節はしっかり換気を行いましょう。湿気を逃がすことで、結露やカビを防止できます。
断熱対策
マンション全体の断熱性能を高めることで、結露が原因のカビの発生も防げます。カビが繰り返し発生する場合、窓ガラスを断熱性能の高いものにするなど、断熱対策も検討してみましょう。
定期的な清掃
窓の結露が発生しているのを見つけたら、すぐに拭き取りましょう。水滴を拭き取ることで、カビの発生はもちろん、汚れや雑菌も一緒に拭き取れマンション室内の衛生的な環境を保てます。
カビ防止グッズの使用
先ほど解説した結露防止シートや窓シートを貼る方法のほか、アルコールを吹き付けておくことでもカビ防止になります。
家具配置の工夫
窓側の家具や壁と接触している家具の裏側にカビが発生する場合、配置を変えて空気が通るようにしましょう。
マンションの断熱リフォームは真空ガラスで
マンションの嫌な結露対策に有効なのが、断熱リフォームです。断熱リフォームをすることで嫌な結露やカビの発生を防げるだけでなく、冷暖房効率がアップし一年中快適な室内で過ごせたり、冷暖房費を節約できたりといったメリットもあります。
マンションの断熱リフォームとして、おすすめなのが「真空ガラス スペーシア」です。
真空ガラスとは
真空ガラスとは、フロート板ガラスとLow-Eガラスの間に0.2mmの真空層を設けた断熱ガラスです。真空層が熱の伝導と対流を防ぎ、さらにLow-E膜が熱の放射を抑えることで1枚ガラスの約4倍、一般的な複層ガラスの約2倍の断熱性能を発揮します。
■「真空ガラス スペーシア」商品紹介動画
真空ガラスがマンション窓リフォームに適切な理由
真空ガラス スペーシアの厚みは一般的な1枚ガラスとほぼ同じ厚みのため、現在のサッシをそのまま使用できます。窓枠ごと取り換えたり、外したりといった大規模なリフォームは不要かつサッシを取り換える必要もないため、マンションの窓リフォームにおすすめです。
真空ガラスリフォームの手順
マンションの窓は基本的に「共有部分」に該当するため、窓リフォームを行う場合まず管理組合に手続きの方法について確認しましょう。
マンションの窓リフォームの方法や手順、費用については以下の記事でくわしく解説しています。
「マンションでも窓リフォームは出来る?窓ガラス交換の費用や注意点」|窓リフォーム研究所
マンションの断熱窓リフォームに使える補助金について
マンションの断熱窓リフォームを実施する際に、補助金の給付対象となることがあります。マンションの断熱窓リフォームを対処とした補助金は国の制度のほか、お住まいの自治体で独自の制度を設けている場合もあります。自治体の公式サイトなどで詳細を確認してみましょう。
窓リフォームに利用できる補助金・助成金制度の内容や補助額、申請の流れについては以下の記事でくわしく解説しています。
「【2024年度】窓リフォームに利用できる補助金・助成金制度!支援内容や補助額・申請の流れ」|窓リフォーム研究所
まとめ
マンションの結露が発生する場所と原因、対策方法やカビが発生した場合の対策や再発防止方法を解説しました。マンションの室内で頻繁に発生する結露やカビにお悩みなら、断熱窓リフォームを行い断熱性を高めるのもおすすめです。
窓リフォーム研究所
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