DIYで窓断熱を行う方法とその効果

2024.10.032024.10.01断熱窓ガラスの知識
Pocket

寒い季節になると、家の中が冷え込んでしまうことに悩んでいる人は多いのではないでしょうか。その原因の一つが窓からの冷気の侵入です。窓断熱のDIYにはどのような方法があるでしょうか。またプロに頼んだ時の違いについてご紹介します。

窓のDIY

窓断熱の重要性と基本知識

なぜ窓断熱が必要なのか

窓は家の中でも特に熱の出入りが激しい場所であり、断熱が不十分だと外の寒さがそのまま室内に伝わってしまいます。冬場、外へ逃げていく熱の58%は窓が占めています。このため、家の断熱を検討する際、窓断熱の検討が必要となるのです。

また、窓断熱を行うことで、室内の温度を一定に保ち、暖房効率を向上させることができます。また、エネルギー消費を抑え、環境にも優しい生活を送ることができます。冬場の熱の出入り

窓断熱の効果とメリット

窓断熱の効果は多岐にわたります。まず、室内の温度を一定に保つことができるため、暖房や冷房の効率が向上します。これにより、光熱費の削減が期待でき、また、窓断熱を行うことで結露の発生を防ぎ、カビやダニの繁殖を抑えることができます。ここでは、DIYでできる窓断熱の方法とプロに頼む方法についてご説明します。

DIYでできる窓断熱の方法

内窓DIYの手順と注意点

内窓のDIYは比較的手軽に行える方法です。まず、内窓を設置するためのフレームを準備します。次に、フレームを窓枠に取り付け、その上に内窓をはめ込みます。内窓の素材にはアクリル板やポリカーボネート板が使用されることが一般的です。内窓を設置する際には、窓枠の寸法を正確に測り、隙間ができないように注意することが重要です。また、内窓の設置後は、気密テープを使って隙間を埋めることで断熱効果を高めることができます。

プラダンを使った二重窓の作り方

プラダン(プラスチックダンボール)を使った二重窓の作成も簡単な方法の一つです。まず、窓の寸法に合わせてプラダンをカットします。次に、カットしたプラダンを窓枠に取り付け、隙間ができないように気密テープで固定します。プラダンは軽量で扱いやすく、手軽に断熱効果を得ることができます。ただし、プラダンの厚みや強度には限界があるため、長期間の使用には注意が必要です。

プラダン二重窓

プラダンを直接窓に張り付ける方法

プラダンを直接窓に張り付ける方法もあります。この方法は非常にシンプルで、まずプラダンを窓の寸法に合わせてカットし、次に窓ガラスに直接貼り付けます。この際、両面テープや吸盤などを使用すると良いでしょう。プラダンを直接窓に貼り付けることで、手軽に断熱効果を得ることができますが、見た目や窓の開け閉めに影響が出ることがあるため、注意が必要です。

プラダン

DIY窓断熱のメリットとデメリット

DIYの費用と手軽さ

DIYで窓断熱を行う最大のメリットは費用の安さです。プロに依頼する場合に比べて、材料費のみで済むため、コストを大幅に抑えることができます。また、自分のペースで作業を進めることができるため、手軽に挑戦できる点も魅力です。内窓の設置やプラダンの利用など、比較的簡単な方法を選ぶことで、技術や経験がなくても手軽に窓断熱を行うことができます。

DIYのリスクと問題点

一方で、DIYにはいくつかのリスクと問題点も存在します。まず、窓枠の寸法を正確に測ることが難しいため、隙間ができやすいという点があります。隙間ができると断熱効果が低下し、効果が十分に発揮されない可能性があります。また、材料の選定や取り付け方法に誤りがあると、窓の開閉がスムーズに行えなくなることがあります。さらに、DIYで使用する材料はプロが使用するものに比べて性能が劣ることが多いため、長期間の使用には向かないことがあります。

プロに頼む窓断熱の方法とその利点

プロに頼む窓断熱の方法として、カバー工法、内窓、ガラス交換の方法が挙げられます。

カバー工法の特徴と利点

カバー工法は、既存の窓枠の上から新しい窓枠を取り付ける方法です。この方法は、窓枠が傷んでいる場合や、より高い断熱効果を求める場合に適しています。カバー工法の利点は、既存の窓枠をカバーする方法で、新しい窓を取り付けるため、気密性と断熱性が向上し、より効果的な断熱が期待できます。

デメリットとしては、既存窓の上から新しい窓枠を作成するため、既存の窓よりも上下左右共に5センチ~10センチほど窓が小さくなる点が挙げられます。

カバー工法

内窓設置の利点と適用ケース

内窓の設置は、断熱効果だけでなく遮音性能も求められる場合に有効です。内窓を設置することで、外部の騒音を遮断し、静かな生活環境を実現することができます。また、内窓は既存の窓の室内側に取り付けるため、外観を損なうことなく断熱効果を高めることができます。内窓の設置は、比較的簡単な作業であり、プロに依頼することで確実な断熱効果を得ることができます。

デメリットとしては、開け閉めや清掃が2倍になる点が挙げられます。毎日の出入りが想定される掃き出し窓等に設置するのは避ける等、生活も含めて検討する必要があります。

内窓

内窓の詳細についてはこちら 「内窓リフォームのポイント 窓ガラスの選び方や注意点」|窓リフォーム研究所

ガラス交換(真空ガラス)の効果とおすすめポイント

真空ガラスは、ガラスの間に真空層を設けることで高い断熱性能を実現する窓ガラスです。真空ガラスの利点は、断熱性能に優れている点と、既存の窓枠をそのまま利用できることです。また、窓の動作性が変わらないため、窓の開閉に影響が出ることがありません。真空ガラスは、単窓ガラスの交換としても有効であり、断熱効果を高めるためのおすすめの選択肢です。

デメリットとしては、窓枠は既存窓をそのまま使用するため、枠がステンレス・アルミの場合、その部分の断熱性をあげることはできない点が挙げられます。

■真空ガラス「スペーシア」を動画で説明

プロに相談する方法

ガラスメーカーである日本板硝子では、地元の専門業者の紹介をサイト上で行っています。

専門業者はこちらから確認できます。 あなたの町のガラス屋さんをカンタン検索|日本板硝子運営「窓なび」サイト

まとめとおすすめの選択肢

あなたに最適な窓断熱方法を選ぶ

窓断熱の方法には、DIYからプロに頼む方法までさまざまな選択肢があります。DIYで手軽に行いたい場合は、内窓の設置やプラダンを利用した二重窓の作成が適しています。ただし、より高い断熱効果や確実な施工を求める場合は、プロに依頼することをおすすめします。カバー工法や内窓の設置、真空ガラスの交換など、プロが提供する方法にはそれぞれメリットがありますので、生活・費用などを考慮し、最適な窓断熱の実現を検討ください。

お部屋のあらゆるお悩みを解決する真空ガラス

真空ガラススペーシアの資料請求はこちら

The following two tabs change content below.
窓リフォーム研究所

窓リフォーム研究所

日常生活のお悩みを解決するための窓リフォームにまつわるお役立ち情報を配信中!