窓ガラスの修理が必要?この機会に窓ガラスを令和の標準「断熱ガラス」仕様に!

2024.06.182024.06.17窓ガラスの知識
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ガラスが割れてしまった

窓ガラスの修理が必要になった際、せっかくなので断熱リフォームも検討しませんか?高性能なガラスに交換することで、暖房費の節約や快適な室温環境などのメリットが得られます。窓ガラス修理における、断熱効果や経済性について詳しく解説します。国からの補助金の対象になる窓の断熱リフォームが可能な2024年の今、とてもお得に修理が可能です。

窓ガラスの修理方法と注意点

修理が必要なガラスの状態を見極めるポイント

ガラスの修理が必要な状態を見極めるためには、次のポイントに注意すると良いでしょう。

■大きなひび割れや割れ

ガラスに大きなひび割れや割れがある場合は、修理が必要です。これらの状態は、ガラスの強度を低下させ、安全上のリスクを引き起こす可能性があります。

ガラスの割れ

■表面のダメージ

ガラス表面に深い傷や損傷がある場合、修理または交換が必要です。特に、傷がガラスの厚さの大部分を占めている場合は、強度や視認性に問題を引き起こす可能性があります。

■ひび割れの増加

小さなひび割れがある場合でも、時間の経過と共に拡大する可能性があります。ひび割れが拡大している場合は、早めに修理を行う必要があります。

ガラスのヒビ

■中空層の密封性能の問題

二重窓や断熱ガラスの場合、断熱性能に影響する空気層の密封性に問題が発生していると結露や気温の影響を受けやすくなります。目視の確認方法としては、「内部結露」と呼ばれる状態が発生しているかで判断することができます。密封性に問題がある場合は、修理や交換が必要です。

これらのポイントに留意することで、ガラスの修理が必要な状態を見極めることができます。重要なのは、安全と耐久性を確保するために、修理が適切に行われることです。

DIYで修理する際の手順とコツ

市販で「ガラス修理キット」「ガラスリペアキット」と呼ばれるものが販売されています。多くは、自動車用ガラスのひび割れ・キズ対応に使用されることが多いようですが、こういったキットを使って一時的に修理することも可能です。

修理キットの使用方法は製品によって異なるため、ここでは細かく触れませんが、窓ガラスは作業の安全性上、また、防音・防犯などの機能をもっている場合もあるため、修理は専門家に依頼することを強くお勧めします。

ガラス修理の専門業者はこちらから確認できます。 あなたの町のガラス屋さんをカンタン検索|日本板硝子運営「窓なび」サイト

プロに依頼する際の業者の選び方とポイント

プロに依頼する場合は、やはりガラスの専門家にお任せするという方法があります。地元で評判の良い業者をオンラインレビューや評価サイトで確認する、友人や家族、近隣の方にお勧めの業者がいるか尋ねるのも有効です。

見積は複数社から取得し、提案内容、費用が明確であるかどうかとうを比較し、検討を進めましょう。

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依頼先の決定のポイントとしては、経験、料金の透明性、電話やメールの対応などを重視し、選ぶことが大切です。

ガラス修理の専門業者はこちらから確認できます。 あなたの町のガラス屋さんをカンタン検索|日本板硝子運営「窓なび」サイト

修理時の予算や時間の目安

修理の際、採用するガラスによって費用が異なってきますが、参考までにかかる費用の概算金額をお伝えします。

<現状と変わらない修理の場合>

・単板ガラス→単板ガラスに交換 10,000円~30,000円

・複層ガラス→複層ガラスに交換 20,000円~50,000円

・強化ガラス→強化ガラスに交換 30,000円~60,000円

・防犯ガラス→防犯ガラスに交換 40,000円~80,000円

ガラスの種類の詳細はこちら 「窓ガラスの種類と特徴・目的別の選び方とは?」|窓リフォーム研究所

窓ガラスの断熱リフォームとは

割れてしまった窓ガラスを修理する際に、窓ガラスの性能を上げて断熱リフォームをするという方法があります。窓を断熱リフォームすることで、外部からの熱の出入りを抑え、室内の快適な温度を維持することが可能になります。

ガラスの断熱

断熱リフォームのメリットとは

断熱リフォームを実施することで、エネルギー効率が向上し、冷暖房費の節約や、快適な居住環境を実現することができます。

断熱効果の高いガラスの種類と特徴

窓ガラスの断熱リフォームの種類として、以下のようなものが挙げられます。

■ガラスの交換(真空ガラス「スペーシア」シリーズ)

真空ガラスはその厚み6.2ミリと高断熱なのに薄い構造となっています。そのため、一枚ガラスのサッシはそのまま、ガラスのみをリフォームすることができる製品となっています。

真空ガラス構造図

■ガラスの交換(Low-E複層ガラス)

Low-E複層ガラスは、複層ガラスの一枚にガラスの表面に特殊な金属膜をコーティングし、赤外線や紫外線を反射することで断熱性能を高めたガラスを使用した複層ガラスになります。

複層ガラス構造図

※Low-E複層ガラスの厚さは空気層6ミリを含んで12ミリ~が主流となるため、現在1枚ガラスが収まっているサッシには使用することはできません。

■内窓の設置

内窓は既存の窓の内側にもう1枚窓を設置する方法になり、二重窓とも呼ばれるものです。

内窓

内窓は断熱効果、遮音効果共に上げることができますが、頻繁に開け閉めする箇所、カーテンレールがすでに設置している場所など、取り付けると生活に支障がある場合もあるので、事前に業者に相談することをお勧めします。

内窓の詳細についてはこちら 「内窓リフォームのポイント 窓ガラスの選び方や注意点」|窓リフォーム研究所

現在の新築住宅の標準品とは

現在、ご自宅にはまっているガラスの種類はご自身で確認できるでしょうか?平成半ばまでは、多くの住宅には単板ガラス(一枚ガラス)が採用されていました。近年、省エネ基準が見直され、時代と共に断熱性を備えた複層ガラスが採用されるケースが多くなりました。

令和の現在、新築住宅に多く採用されているガラスはどのようなものがあるのでしょうか?板硝子協会が公開している新築戸建住宅に採用されているガラスの推移をご紹介します。

<複層ガラス/Low-E複層ガラス普及率の推移>

Low-E普及率

出典:板硝子協会「複層ガラス/Low−E複層ガラス普及率の推移」

上記のグラフの様に、令和に入った2019年以降は複層ガラスがほぼ新築住宅には採用されており、内、80~90%の住宅には断熱性に優れた、「Low-E複層ガラス」が採用されています。

断熱リフォームの費用と工事期間

前項でご紹介した断熱効果の高い断熱リフォームについて、その費用と工事期間をそれぞれお伝えします。

・ガラスの交換)Low-E真空ガラス「スペーシア」 テラス窓サイズ : 約14万~ 工期:1日

・ガラスの交換)Low-E複層ガラス テラス窓サイズ : 約14万~ 工期:1日

・内窓の設置) テラス窓サイズ : 約19万~/1箇所 工期:1日

※ガラス交換の施工可否はガラス修理の専門業者にご確認ください。また、ガラスの種類・設置場所・施工方法によって、金額は上下することがあります。

断熱リフォームにおすすめの店舗の紹介

ガラス修理の専門業者はこちらから確認できます。 あなたの町のガラス屋さんをカンタン検索|日本板硝子運営「窓なび」サイト

高断熱ガラスへの交換を検討するメリット

一枚ガラスから高断熱ガラスに交換する場合には以下のようなメリットが考えられます。

快適な室内環境への貢献

高断熱ガラスは優れた断熱性能を持っており、冬は室内の暖かさを逃さず、夏は外部の熱を遮断します。これにより、室内温度が安定し、季節に関わらず快適な環境が維持されます。また、外部の温度変化が室内に与える影響が少なくなるため、エアコンや暖房器具の稼働頻度が減少します。これにより、乾燥や過剰な冷暖房による不快感が軽減され、快適な室内環境が保つことが可能になります。

おうちの断熱

エネルギーの節約につながる効果

高性能ガラスの断熱効果により、冷暖房の使用が最適化されます。これにより、エネルギー消費量が削減され、結果として電気代やガス代の節約にも繋がります。具体的な効果としては 真空ガラスで40%、複層ガラスで20%の効果があるといわれています。

スペーシアの省エネ効果

交換による価値向上と将来のメンテナンス費用削減

高断熱ガラスの導入により、建物の価値が向上することが期待できます。特にエネルギー効率の良い建物は、「脱炭素化社会」に向けて将来的に高い評価を受ける可能性があります。また、高性能ガラスの断熱性能により、結露が発生しにくくなります。これにより、結露が原因で発生するカビや腐食のリスクが低減され、窓枠や周囲の壁のメンテナンス費用が削減される可能性があります。

窓ガラスを交換する際の注意点

では、窓ガラスを交換する際にはどのようなことに注意すればよいでしょうか?

建物の法規制の確認

窓ガラスの交換には建築基準法や地域の規制が関わることがあります。防火性能や安全基準などの規制に適合するガラスを使用することが求められますので、事前に確認することが必要です。防火性能が求められる箇所には、現行でも網入りガラス等が採用されています。見積時に専門業者に相談し、規制に則ったガラスに交換する様にしましょう。

ガラスの種類と性能の選び方

ガラスに求められる性能によって、選ぶガラスの種類も異なってきます。

■断熱性能を重視したい場合

寒冷地や猛暑地域では断熱性能の高い真空ガラスや、Low-E複層ガラスがおすすめです。断熱性の高いガラスは冷暖房費の節約に寄与します。

■防音性能を重視したい場合

交通量の多い道路沿いや工業地帯に近い場合は、防音ガラス防音合わせガラスが適しています。静かな環境を求める場合、防音性能の高いガラスを選ぶと良いです。真空ガラスと遮音性能を併せ持った「真空ガラス スペーシア静」という製品の選択肢もあります。

スペーシア静構造図

■防災・安全性能を重視したい場合

強化ガラス合わせガラスは安全性が高く、割れた際のリスクが低減されます。合わせガラスの種類の中には「防災防犯ガラス」という選択肢もあります。また、防犯合わせガラスは防犯性能も高く、不正侵入を防ぐ効果があります。

防災安全合わせガラス

■紫外線カットを重視したい場合

紫外線をカットするガラス(Low-Eガラスなど)は家具や床材の色あせを防ぎます。また、安全性を兼ね備えた合せガラスには紫外線をカットする性能も持ち合わせているため、紫外線カットを目的としたガラスリフォームには合わせ複層ガラスがお勧めです。

2024年度 窓の断熱リフォームに使用できる補助金のご紹介

2024年度現在、低炭素化社会に向けて、国策として住宅の高断熱化リフォームを対象とした多くの補助制度が発表されています。

・子育てエコホーム支援事業(所管:国土交通省)

・高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業(所管:環境省)

・先進的窓リノベ2024事業(所管:経済産業省・環境省)

詳細についてはコチラをご確認ください 「【2024年度】窓リフォームに利用できる補助金・助成金制度!支援内容や補助額・申請の流れ」|窓リフォーム研究所

エアコン効率化に効果的な窓ガラス 真空ガラス「スペーシア」

真空ガラス「スペーシア」は、日本板硝子株式会社が開発した高性能な断熱ガラスです。通常の複層ガラスに比べて優れた断熱性能を持ち、エネルギー効率や快適性の向上に寄与します。以下に、スペーシアの特徴や利点について詳しく説明します。

真空ガラス「スペーシア」シリーズの特徴

■構造

スペーシアは2枚のガラスの間に真空層を設けた構造を持っています。真空層は非常に薄く、約0.2mm程度ですが、この真空層が優れた断熱性能を提供します。

スペーシア構造図

■真空ガラス「スペーシア」のバリエーション

ガラス自体はLow-Eガラスの種類によって、スペーシア(日射取得型真空ガラス)、スペーシアクール(日射遮蔽型真空ガラス)、スーパースペーシア(超高断熱日射遮蔽型真空ガラス)のバリエーションがあります。

スペーシアとスペーシアクール

■断熱性能

優れた断熱性能: 真空層は熱伝導をほぼ完全に遮断するため、非常に高い断熱性能を発揮します。通常の複層ガラスよりも断熱効果が高く、冷暖房効率が向上します。

スペーシアの断熱性能

■防結露性能

結露防止: 高い断熱性能により、窓の内側で結露が発生しにくくなります。これにより、カビの発生や窓枠の腐食を防ぐことができます。

スペーシアの結露発生温度

■薄型設計

真空層が非常に薄いため、スペーシアは通常の複層ガラスよりも薄く設計できます。これにより、既存のサッシや窓枠に取り付けやすくなっています。

薄型設計

■長寿命(耐久性)

スペーシアは長期間にわたって安定した性能を維持するため、メンテナンスの手間が少なく、長寿命です。また、真空層は無機材で封着されており、長期間に渡り高い耐久性を保持することが可能です。

真空ガラス「スペーシア」シリーズの利点

■エネルギー効率(省エネ効果)の向上

高い断熱性能により、室内の温度を外部の影響から守ります。これにより、冷暖房のエネルギー消費が削減され、電気代の節約にもつながります。

■快適性の向上

室内温度が安定し、冬は暖かく、夏は涼しい快適な環境を提供します。断熱効果により、冷暖房の使用を抑えることができ、室内の乾燥や過剰な湿気を防ぎます。

■結露防止

結露が発生しにくいため、カビやダニの発生を防ぎ、健康的な室内環境を維持します。

スペーシアの結露効果

■既存の窓への対応

既存の窓枠やサッシに適合しやすい薄型設計のため、リフォームにも適しています。新築だけでなく、リノベーションにも導入しやすいです。

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真空ガラス「スペーシア」シリーズの導入事例

スペーシアは、住宅だけでなく、オフィスビルや公共施設など、さまざまな建築物で導入されています。その高い断熱性能と快適性から、多くの場所で採用されています。家とビルスペーシア導入されたお客様の声はコチラ 「全国のお客様の声」|窓リフォーム研究所

■真空ガラス「スペーシア」を動画で説明

まとめ

窓ガラスの交換は、快適な室内環境を実現するための重要な投資です。費用と工期をしっかりと把握し、信頼できる施工会社に依頼することで、満足のいく結果を得ることができます。窓ガラスの修理の際には、高い断熱性能を備えたガラスに交換し、快適な室内環境を実現してみませんか?

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タグ : ガラス 修理
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