すりガラスとは?適した場所や用途・型ガラスとの違いなど

2021.07.132021.04.28窓ガラスの知識
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bathroomみなさんは、窓ガラスの向こう側が見えない、曇ったようなガラスを目にされたことはないですか?一般的には「すりガラス」といった名称で呼ばれていますが、どんな場所にすりガラスは使われているのでしょうか?すりガラスの特徴、用途、型板ガラスとの違いについて解説していきます。

すりガラスとは?

すりガラスとは

すりガラスは透明な板ガラスの片面を、金剛砂(こんごうしゃ)と呼ばれる研磨に使われる粉末状の鉱物を吹き付け、不透明に加工した板ガラスです。この方法をサンドブラストといいます。

このサンドブラスト処理時に、非常に細かい凹凸が発生し、この無数の凹凸がガラスを不透明に見せるといったような作りになっています。

frosteglassこのような不透明なタイプのガラスには他に以下のような種類があります。

フロストガラス

不透明タイプのガラスとして、他にも「フロストガラス」と呼ばれるものがあります。

フロストガラスは、透明な板ガラスを、すりガラスと同じ様にサンドブラストした後、ガラス加工時に発生した非常に細かい凹凸を、「フッ酸」とよばれる薬品でガラスを溶かし、表面をなめらかにしたものになります。この加工方法は、フロスト加工、タペストリー加工と呼ばれています。

型板ガラス

型板ガラスはガラスの製造ライン過程において、彫刻されたロールの型模様を溶かされたガラス面に転写して製造されたガラスです。ガラスの表面はこのロールが当たった面のみ凸凹あり、片面は通常の板ガラス同様ツルツルになります。

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型板ガラスは、視界は遮られるものの、すりガラスと比較すると、向こう側にあるものの形がぼんやり分かる程度になります。

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エッジングガラス

エッジングガラスは、フッ化水素などの薬品でガラスの表面に模様や凹凸、特殊なパターンを付けて製造されます。ガラスは極めて安定な物質ですが、フッ酸などの特殊な溶液には溶解するという性質を利用し、ガラスの表面に模様をつけたものです。

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装飾合わせガラス

装飾合わせガラスは、ガラスとガラスの間に和紙調フィルムを挟み、光熱圧着した和紙調合わせガラスです。間に挟まれる和紙調フィルムが他の不透明ガラスとは違う風合いを演出します。

genまた、耐貫通性能が高く、紫外線を通しにくいという、合わせガラスの特徴も併せもっています。

曇りガラス

その他に曇りガラスという名称で不透明ガラスを指す場合があります。曇りガラスは不透明ガラスの総称ですが、すりガラスが登場した当初はすりガラスを指していました。最近では、フロストガラス、型ガラスなどもあわせた不透明ガラスを「曇りガラス」として扱っています。

すりガラスの歴史

さて、すりガラスが登場してきたのはいつ頃の話でしょうか。

通常の透明板ガラスが登場したのは明治期以降。日本家屋の縁側で雨戸の内側におさまっていた障子が、ガラス障子に変わっていくところから始まります。大正期には広く普及するようになり、昭和初期には一般住宅に普及するようになりました。

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このガラス障子におさまっていたガラスは、柔らかい光を室内に取り込みたいとの意向で、今までの紙障子に変わり、すりガラスが用いられるようになりました。

すりガラスは、透明板ガラスが国産化される前から、外国産の板ガラスに加工することで製造されていましたが、板ガラスの国産が実現して以降、透明板ガラスと並行して、すりガラスを生産する流れとなっていったのです。

このようにすりガラスは、透明板ガラスの普及に伴い、日本古来の障子をメインとした室内への光の取り込み方から代替品として普及につながっていったのです。

すりガラスのメリット・デメリット

このように発展してきたすりガラスですが、使用にどのようなメリットがあり、どのような箇所に使われるのが良いのでしょうか。

すりガラスのメリット

すりガラスは障子の代替として使われてきたその歴史の通り、目隠しや柔らかな光を取り込むといったメリットがあります。

ガラス表面にあたった光は、サンドブラストによって発生した凹凸によって乱反射し、太陽光を柔らかく通し、また全体が乳白色に見えるため、目隠し効果も得られます。

すりガラスのデメリット(注意点)

すりガラスのデメリットとして挙げられるのは、先ず、水に濡れると透明になってしまうということが挙げられます。

凹凸によって乱反射している光は、水で濡れるとその性質が失われ、結露が起きた場合、その部分が透けてしまうといった現象がおきます。

また、油汚れ、手垢、水滴などがついてしまい、そのままにしておくと、この凹凸に入り込んでしまいます。この汚れが焼き付いてしまうと完全に除去することが難しく、汚れが付いた際にはすぐにふき取る等対処が必要です。 

不透明ガラスの選び方

このように不透明ガラスには、すりガラスだけでなく、時代と共に進化し、フロストガラス、型ガラスなどがありますが、それぞれどのような箇所に適しているのでしょうか。

すりガラス

すりガラスはその性質から、和室の室内外建具、人通りのある道路に面した窓や、パーテーション、ライトテーブル、トレース台などに使われています。

また、近年ではサンドブラスト時にマスキングテープをうまく利用することで模様をつけることが出来、和室の障子に入れる際にはデザイン性をもったすりガラスもおすすめです。

ただ、水、汚れに弱いため、浴室、キッチン、には不向きなガラスといえます。

フロストガラス

すりガラスのデメリットをクリアしたフロストガラスはフッ化水素で加工してあるため、柔らかな光をほどよく取り込みながら、表面がなめらかであるため、油汚れ、手垢、水滴がついてもさっと拭くことで汚れを落とすことができます。

そのため、浴室や店舗、オフィスなどのパーテーションなどにも使われています。

型板ガラス

型板ガラスはフロストガラス、すりガラスと比較し、低価格なため、一般の窓ガラスなどで、目隠しが必要な浴室、トイレなどの窓ガラスやドアに多く使われています。また、食器棚等の家具の扉部分にも使われています。

このように、不透明ガラスの選び方のポイントは水に濡れる箇所に使用するかどうかといった点になります。

 

真空ガラス「スペーシア」にもすりガラスタイプが存在

紹介してきたすりガラスを含む不透明ガラスですが、目隠し、柔らかな光を取り込むといった用途に用いられてきたため、そのガラス単体では断熱、結露防止、省エネといった効果を期待することはできません。

こういった効果を得たい不透明ガラスをお考えの際には、すりガラスを使用した真空ガラス「スペーシア」がお勧めです。

スペーシアは、世界で初めてつくられた真空ガラスで、ガラスとガラスの間に真空層をつくることで、一枚ガラスの約4倍、一般的な複層ガラスの約2倍の断熱性能を実現しています。

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原理は魔法瓶と同じですが、その大きな特徴は、ガラスの厚さ6.2ミリという薄さにあります。この厚みは今お使いのサッシにおさまることとなり、サッシ枠はそのまま、ガラスのみのリフォームに適した窓ガラスとなります。

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スペーシアは外の寒さの伝わりを抑え、暖かさを逃がさないので、お部屋の温度差を解消し、脱衣所や浴室の窓などの冬場のヒートショック対策にも有効です。

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ヒートショックについての詳細はこちら(「急激な温度差は危険!ヒートショックを防ぐ対策法」|窓リフォーム研究所)

まとめ

目隠しが必要な、浴室、脱衣所、トイレ等、冬場ダイレクトに寒さを感じる箇所の断熱をあきらめていませんか?窓は閉めていても冷気の出入り口になります。先ずはトイレなど、窓の小さいところから断熱リフォームを始めてみませんか?

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