窓ガラスの種類と特徴・目的別の選び方とは?

2020.10.02窓ガラスの知識
Pocket

毎日目にする窓ガラス。家の中と外をつないでくれるそんな役割を果たしている窓ガラスですが、実は窓ガラスには色々と種類が存在していることをご存知でしょうか? また、目的にあわせて窓ガラスを取り替えることもできるんです。今回は、暮らしの悩みを解決してくれる様々な窓ガラスについて紹介していきます。

外の景色をつなぐ窓ガラス

窓ガラスの交換

ガラス越しに見える景色はとても綺麗で気を和ませてくれますが、その一方でガラスの近くは、夏は暑い、冬は寒い、しかも結露でびっしょりなんていうこともあり、悩みもつきものだったりします。そんな時は、お悩み・目的にあわせて窓ガラスを取り替える(リフォームする)という方法もあるんです。まずは、窓ガラスを取り替えるメリットと窓ガラスの選び方のポイントについてご説明します。

●窓ガラスを交換するメリット

様々な機能を持ったガラスがあり、「暑さ対策」・「寒さ対策」・「結露対策」・「省エネ」・「防音対策」・「防災対策」などの効果を得ることができる。

●窓ガラスの選び方のポイント

窓ガラスの種類によって果たす機能や役割も異なるので、暮らしの中で抱えているお悩みや目的にあわせて選択していくことが重要なポイントとなります。

 

窓ガラスの種類【一般ガラス編】

まずは、みなさんが目にする機会の多い一般的な窓ガラスからご紹介いたします。

■フロート板ガラス

 住宅の窓ガラスに最も一般的に使用されている、平滑性に優れた、ゆがみの少ない透明な板ガラスです。表面が平滑(平ら)なため、優れた透視像や反射像が得られます。採光にも最適で、また雨風をしのぐことは可能ですが、それ以外の機能は有していません。

一枚ガラス

■型板ガラス

ガラス面に刻んだ型模様によって、光をやわらかく採り入れることができ、適度に視線をやわらげることができるガラスです。主にプライバシー確保を目的として使用されるため、浴室などで多く使用されている他、ドアや室内の間仕切りなどにも使用されることがあります。

型板ガラス

■すり板ガラス

すり板ガラスは透明な板ガラスの片面を金剛砂と金属ブラシで不透明に加工した板ガラスで、型板同様にプライバシーの確保を目的として使用されています。型板ガラスと比較するとよりやわらかいシルエットとなりますが、水に濡れると透けてしまうという弱点も存在しています。

すり板

■網入り板ガラス

ガラス製造時に金網を入れ込んだもので、防火性や飛散防止性に優れています。火災の際、火の粉の侵入を妨げ、延焼を防ぐことができるので、法規上必要となる防火用途向けに主に使用されています。また、透明なタイプと型模様が付いた不透明タイプが存在しています。飛散防止性に優れるものの、割れないガラスや割れても安全なガラスではないので、注意が必要です。

網入りガラス

窓のガラス種類【機能ガラス編】

続いては、様々な機能を持った通称機能ガラスと呼ばれるガラス達です。

■複層ガラス

複層ガラスは、スペーサーと呼ばれる金属部材で、2枚のガラスの間に中空層を持たせたガラスです。スペーサーを用いて保たれた空間には、乾燥空気が封入してあります。ガラスより熱伝導率の低い空気を挟み込むことで、熱移動を防ぎ断熱性能を高めたガラスです。また断熱性能が向上するため、一般的なガラスと比較して省エネ効果も期待できます。主に冬の寒さ対策や結露対策に効果的で、最近の新築住宅では標準で使用されていることが増えています。

複層ガラス

特長_断熱結露省エネ

■Low-E複層ガラス

Low-E複層ガラスも複層ガラスの一種ですが、ガラスにLow-E膜と呼ばれる特殊な金属膜をコーティングしたガラスで構成されています。Low-E膜は赤外線や紫外線をカットする特性があり、通常の複層ガラスよりも高い断熱性や結露防止効果が期待できます。またLow-E膜の種類によっては、太陽の熱や日差しを遮ることができるため、夏の暑さ対策としても有効です。一般の方に馴染みを持ってもらうため、AGC(株)、日本板硝子(株)、セントラル硝子(株)の3社が製造・販売するLow-E複層ガラスは、「エコガラス」という共通呼称が用いられています。

Low-E複層ガラス

特長_断熱結露省エネ遮熱UVカット

■真空ガラス

こちらも複層ガラスの一種ですが、2枚のガラスの間が真空になっている点が大きく異なります。なぜ真空かというと、真空は熱の移動が起こらないからです。保温効果を高める魔法瓶と同じ原理ですね。熱の移動が起こらないので究極の断熱ガラスということができます。Low-E複層ガラスや複層ガラスより高い断熱性が期待できることに加え、中空層を真空にすることで防音性能も期待できます。

真空ガラス

特長_断熱結露省エネ遮熱UVカット防音

■強化ガラス

フロート板ガラスを約700度まで加熱した後、ガラス表面に空気を吹きつけ、均一に急冷し、表面に圧縮層を持たせたガラスで、同じ厚さのフロート板ガラスに比べると3~5倍の強度を有しています。そのため、割れにくく、万一割れた場合にはガラス全面が粒状になる特徴があります。

割れても大けがをしないガラスとして、住宅の他には学校やオフィス・デパートなどのドアにも多く採用されています。

ガラスの破損状況の比較

強化ガラスの破損状況      <強化ガラス>          <フロート板ガラス>

特長_防災安全

■合わせガラス

合わせガラスは、2枚のガラスを強靭な樹脂の中間膜で接着・一体化させたガラスで、強靭な中間膜により、割れてもガラスの破片が飛び散らない特性があります。そのため、一般的なガラスより安全性が格段に向上する他、中間膜を厚くすることで防災性・防犯性・防音性を高めることができます。最近は大型台風の襲来などから、特に防災面で注目を集めています。また、特殊なデザイン性のある中間膜を挟み込むことで、意匠性を高めることも可能です。合わせガラスに使用する中間膜は、UVカット性能も有しているため、家具やカーテンの色あせ対策にもなります。

ガラスの破損状況の比較

合わせガラスの破損状況     <合わせガラス>          <フロート板ガラス>

特長_防災安全防犯遮音UVカットデザイン性

窓ガラスの種類【番外編】

最後は、番外編のご紹介です。

■エッチングガラス

ガラスの表面にエッチング加工を施したガラスで、すりガラスより上品でやわらかな光沢を有しています。また、エッチングパターンを工夫することで、よりデザイン性を高めることが可能です。

エッチングパターンイメージ

エッヂングガラス

■和紙調ガラス

ガラスの表面に和紙調フィルムを強く密着させた装飾ガラスで、美しい和紙の表情と温もりをあわせ持っています。そのため和室などに最適で、障子や採光窓としてお使いいただけます。

和紙調ガラス

■高透過ガラス

高透過ガラスは、フロート板ガラスに含まれる鉄分を抑えたガラスで透明度が高いガラスです。その透明度の違いは歴然で、ガラスの厚みが増すほど顕著になります。その透明度ゆえ、ガラス越しに本来の景色をありのままに映し出すことが可能です。博物館や高級ブティックの展示ケースやカーショールームなどの窓に主に使用されています。

高透過ガラス

■熱線反射ガラス

ガラスの表面にミラー効果のある反射膜をコーティングしたガラスで、日射によるエネルギーを反射し、冷房負荷を軽減するため省エネに貢献可能なガラスです。また、ミラー効果は景色を反射するため、建物に個性豊かな表情を作り出すことが可能です。住宅で使用されることは少なく、オフィスビルなどの非住宅分野で主に用いられています。

熱線反射ガラス

熱線吸収ガラス

熱線吸収ガラスは、高透過ガラスとはまったく逆のアプローチのガラスで、板ガラス製造時に微量の金属成分を加えることにより、色を着色したガラスです。主にグリーン・グレー・ブロンズといった色調がありましたが、現在はグリーンが主体となっています。ガラス自体に色を付けることで、日射を吸収、室内の冷房効果を高めることが可能です。こちらのガラスも熱線反射ガラス同様、主にオフィスなどを中心に使用されています。

熱線吸収ガラス  

真空ガラス「スペーシア」について

様々な機能を持ったガラスをご紹介してきましたが、その中でも最近特に注目を集めているのが、魔法瓶の原理を応用した真空ガラス「スペーシア」です。背景として、誰もが抱えがちな「寒さ」・「結露」・「省エネ」・「防音」といった暮らしに直結したお悩み・ニーズの解決策として期待できる点とその施工性の高さが挙げられます。

●寒さ対策

熱の伝わり方には、「伝導」、「対流」、「放射」の3つがあります。「伝導」と「対流」を真空層によって防ぎ、さらに「放射」を特殊な金属膜(Low-E膜)で抑えることで、一枚ガラスの約4倍、複層ガラスと比較しても約2倍と非常に高い断熱性能を発揮します。窓辺の冷え冷え感を防ぐだけではなく、室内の温かさを外に逃がしません。

詳細はこちら

●結露対策

寒い冬や梅雨時に発生する不快な結露ですが、「スペーシア」は断熱性がとても高く、外気の影響を受けにくいため、-23℃以下になるまで結露の発生をおさえます。

詳細はこちら

●省エネ対策

「スペーシア」は、一枚ガラスと比べて約40%、一般的な複層と比較しても約20%の冷房負荷エネルギーの削減が可能です。

詳細はこちら

●防音対策

2枚のガラスの間の真空層により、2枚のガラスの共鳴を防ぎ、遮音効果に優れています。

詳細はこちら

●取替簡単

機能を持ったガラスの中には、主に新築用途向けでお取替えが難しいガラスなんかもあったりします。また、サッシ(ガラスが入っている枠)ごと工事が必要だったりすることもありますが、その点「スペーシア」なら取替工事もとっても簡単。もともとのサッシを活かして今あるガラスから取り替えるだけなんです。

詳細はこちら

まとめ

 いかがでしたでしょうか? 窓ガラスと一口にいっても様々な種類や機能のあるガラスがあることがお分かりいただけたのではないでしょうか? お悩みによっては、ガラスを通じて解決できるものが多くあります。暮らしの中のお悩みや目的に応じて賢く選択していきたいものですね。

お部屋のあらゆるお悩みを解決する真空ガラス

真空ガラススペーシアの資料請求はこちら

The following two tabs change content below.
窓リフォーム研究所

窓リフォーム研究所

日常生活のお悩みを解決するための窓リフォームにまつわるお役立ち情報を配信中!