子育てエコホーム支援事業で窓の断熱リフォーム5つのポイント

2024.02.192024.02.16窓ガラスの知識
Pocket

子育てエコホーム支援事業top

子育てエコホーム支援事業の補助金を活用して、窓の断熱リフォームを!ガラスの断熱リフォームのメリットと効果について詳しく解説します。暖かく快適な空間を実現し、室内環境を改善しませんか?

子育てエコホーム支援事業とは

「子育てエコホーム支援事業」は、エネルギー価格などの物価高騰の影響を受けやすい子育て世帯・若者夫婦世帯による高い省エネ性能を有する新築住宅の取得や、住宅の省エネ改修等に対して支援することにより、子育て世帯・若者夫婦世帯等による省エネ投資の下支えを行い、2 0 5 0 年カーボンニュートラルの実現を図ることを目的とした国土交通省が実施している事業です。

では、事業の内容を確認しましょう。

支援事業の概要

ここでは、「子育てエコホーム支援事業」を活用した住宅リフォーム工事 主に窓の断熱リフォームについてお話いたします。

「子育てエコホーム支援事業」の概要としては、以下の5つのポイントが挙げられます。

①申請対象:子育て若者世帯だけでなく、一般の世帯の窓リフォームも対象です

②対象建物:一般住宅だけでなく賃貸住宅、マンション、管理組合法人の建物も対象です

③1申請の補助額が合計5万円以上の工事が対象です

④補助金申請手続きは登録事業者(補助事業者)が実施します

ZEHレベル、省エネ基準レベルの選択によって補助金額が異なります

このようなポイントを元に、以下、補助金についてご紹介します。

補助金の申請方法

上記で述べた通り、補助金の申請は「エコホーム支援事業者」とよばれる「工事施工業者」が実施します。補助金を使ったリフォームの工事を実施する際には、お願いするリフォーム業者が補助金の申請が可能な「事業者登録」を実施しているかどうかがまずは肝心なポイントです。

申請の大まかな内容は以下のような流れとなります。

kosodateeko_flow

リフォームの場合、補助金に対応した「工事請負契約」を締結し、「工事着手・完了」後、リフォーム業者が「交付申請」し、補助金事務局が「交付決定」をしたのち、リフォーム業者に補助金が交付される流れとなります。

お施主様への交付金がどのように還元されるかは、「工事請負契約」時に締結する「共同事業実施規約」によってあらかじめ取り決めを行います。受け取り方法については

  • 補助事業にかかわる契約代金に充当する
  • 申請者であるリフォーム業者から施主に現金で支払う

のどちらかを選択が可能です。

補助金額をシミュレーションする

では、「子育てエコホーム支援事業」を活用して、窓の断熱リフォームを実施した際、どれくらいの補助金額が想定されるでしょうか。

まず、窓の断熱リフォームについては、2つの方法があります。ひとつずつ紹介します。

■ガラス交換

ガラス交換と聞くと、窓のサッシも含んだ交換を想像されるかもしれませんが、窓はガラスのみ交換することが可能です。ガラスのみを断熱性能の高いものに交換・リフォームすることで、補助の対象となります。ガラス交換イメージ

既存の窓枠、サッシをそのまま利用することができる、とてもエコな断熱リフォームになります。ガラス交換における補助額はZEHレベルの場合、以下のようになっています。

■ガラス交換における補助金の計算方法(ZEHレベルの場合)ガラス交換金額現在の新築で多く使われている「ZEHレベル」のガラスを選択することがここでのポイントになります。

実際のモデルケースでは以下のような算出になります。ガラス交換モデルケース5万円以上の補助額から申請対象になるため、掃き出し窓(大)を2箇所以上 または、掃き出し窓(大)1箇所+腰高窓(中)1箇所、窓(小)1箇所 などの工事を実施することで申請が可能となります。

窓のリフォームの種類についてはこちら 「窓リフォームのメリットとは?窓リフォームの種類や相場・ポイントを解説」|窓リフォーム研究所 

■内窓

内窓は「今ある窓の内側に、もうひとつ窓を新しく取り付ける」工事になります。内窓イメージ「子育てエコホーム支援事業」を活用して、内窓を設置した場合、補助額は以下となります。

■内窓設置における補助金の計算方法(ZEHレベルの場合)内窓の補助金

内窓の場合、1箇所当たりの計算となるため、算出がしやすいですが、実際のモデルケースでは内窓のモデルケースとなります。ただ、内窓は開閉や掃除が2倍の手間となることから、よく開閉する場所、汚れやすい換気する箇所などにはガラス交換がお勧めです。

内窓のメリットとデメリットはこちら「内窓リフォームのポイント-窓ガラスの選び方や注意点」|窓リフォーム研究所

窓の断熱リフォームのメリット

現在、2 0 5 0 年カーボンニュートラルの実現するために、国の政策として温室効果ガス排出量の約8割を占めるエネルギー分野の取り組みが進められています。先ずは2013年度比で二酸化炭素排出量を46%削減するとの目標の中、産業だけでなく、家庭においても二酸化炭素排出量を減らすために、様々な施策を進めています。具体的な施策として、新築においてはZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の推進、それに伴う冷暖房、給湯、照明等の機器の効率化、HEMS、太陽光発電の導入などが挙げられます。

リフォームおいても、住宅の断熱リフォームによる、二酸化炭素排出量削減を目的として「子育てエコホーム支援事業」のような窓の断熱リフォームに対する補助を実施しています。

では、その窓の断熱リフォームにはどのようなメリットがあるでしょうか。

省エネ効果

先ず、挙げられるのは省エネ効果になります。二酸化炭素排出量の削減はそのまま、断熱・省エネ効果の実現につながることになります。

ここではガラスの断熱リフォームを実施することで得られる省エネ効果についてご紹介します。

戸建住宅の一枚ガラスを高断熱ガラスである真空ガラス「スペーシア」に交換した場合、大阪地区・東京地区ともに、約40%の削減につながるとシミュレーションされています。

真空ガラス 省エネ効果

複層ガラスからの交換においても約20%の削減につながるとしたシミュレーションもありまずが、窓の断熱リフォームが省エネ化につながるのはどういった背景があるでしょうか?

実は窓は閉めていてもその断熱性の低さから、窓を通して熱(熱気・冷気)が出入りしている状態となっています。

■住宅における熱の出入り(冬)

冬の熱の出入り

 

■住宅における熱の出入り(夏)

夏の熱の出入り

このように年間を通して窓から出入りしている熱を断熱効果の高い製品にリフォームすることで、省エネ化を図ることになります。

窓の断熱についての詳細はこちら「窓と断熱の仕組みとは?冬、部屋が寒いのはなぜ?」|窓リフォーム研究所 

快適な室内環境への貢献

窓が断熱化された際、体感されるのは外気温に影響されにくくなる室内環境が挙げられます。

下のサーモグラフィ画像は、窓の断熱リフォームをガラスで実施された際のものになります。

サーモグラフィ冬場、断熱ガラス「スペーシア」のガラス表面温度が23.5℃であるのに対し、実験のため交換しなかった交換前のガラスは18.7℃。その差は5℃にもなっているのが分かります。

この断熱性能の差が先ほどの省エネ化にもつながることになります。

省エネ効果についての詳細はこちら「省エネ効果の高い窓ガラスの選び方とは?自宅でできる省エネ対策」|窓リフォーム研究所 

 ガラスの断熱リフォームの選択肢

ガラスの断熱リフォームにはどのような選択肢があるのでしょうか。

ここでは真空ガラス「スペーシア」をご紹介します。

真空ガラスとは

真空ガラスは、ガラスとガラスの間に真空層をつくることで、一枚ガラスの約4倍、一般的な複層ガラスの約2倍の断熱性能を実現したリフォームに適したガラスになります。

その原理は、魔法瓶と同じ。熱の伝わり方には、「伝導」、「対流」、「放射」の3つがありますが、「伝導」と「対流」を真空層によって防ぎ、さらに「放射」を特殊な金属膜(Low-E膜)で抑えることで、高い断熱性能を発揮します。

熱の伝わり方

真空ガラスの特長

真空ガラスの特長として挙げられるのは、「高い断熱性能」「結露の抑制」などが挙げられます。

断熱性能

2枚のガラスの間にある真空層が、一枚ガラスの約4倍の断熱性能を実現。

室温を逃がしにくく、節電にもぴったりです。

スペーシア 断熱性能比較

結露軽減効果

真空ガラスは、その高い断熱性性能が外気の影響を受けにくくし、室内20℃ 室内相対湿度60%の場合、マイナス26℃になりまで結露が発生するのを抑制します。

■真空ガラス「スペーシア」を動画で説明

補助金の申請手続きの注意点

最後に「子育てエコホーム支援事業」の申請手続きの注意点についてお伝えします。

この補助金は「エコホーム支援事業者」とよばれる「工事施工業者」が実施することになりますが、お施主様側でも申請書類に協力が必要なものがあります。

補助金の申請期間

「子育てエコホーム支援事業」の対象工事期間、交付申請期間は以下の通りとなりますが、予算状況次第で、締切日は早まる可能性があります。予算進捗状況を確認しながら、準備でき次第申請に取り掛かれるように留意する必要があります。

対象工事:2023年11月2日(木)~2024年12月31日(火)

交付申請期間:2024年3月下旬~2024年12月31日(火)

※交付申請の締切は予算の執行状況に応じて早まる可能性があります

申請に必要な書類

以下が必要な書類となりますが、中でも「工事発注者の本人確認書類 等(運転免許証、住⺠票、健康保険証、パスポート等)」はお施主様で準備が必要なものとなりますので、リフォーム業者から案内があった際にはお渡しできるよう準備を進めましょう。

書類名称(すべて必須)

スキャン

工事施工業者

工事発注者

様式等

子育てエコホーム支援事業補助金共同事業実施規約(リフォーム用)

カラー

指定様式/記入見本

工事請負契約書※1

カラー

対象工事内容に応じた性能を証明する書類等

白黒可

対象工事内容に応じた工事写真
(工事前/工事中/工事後)

カラー

工事発注者の本人確認書類 等(運転免許証、住⺠票、健康保険証、パスポート等)

白黒可

子育て世帯または若者夫婦世帯に該当し、補助額上限の引き上げを受ける場合

工事発注者の本人と家族構成の確認ができる住民票(世帯票)の写し 等

白黒可

他補助金との併用

ここまでで「子育てエコホーム支援事業」と窓の断熱リフォームについてのメリットをご紹介しましたが、より高機能な内窓に対し高い補助を準備した「先進的窓リノベ2024事業」が経済産業省から発表されています。こちらの補助金は「子育てエコホーム支援事業」との併用が可能となっているため、リフォームする部位によって、内窓・ガラス交換を補助金と併せて検討することが可能です。

「先進的窓リノベ2024事業」についての詳細はこちら「補助金利用で最上級の内窓リノベを実現」|窓リフォーム研究所 

まとめ

窓の断熱リフォームの有効性から多くの補助金が準備されている2024年度。この過去稀にみる絶好のタイミングで是非、自宅の窓の断熱リフォームを補助金制度と併せて検討されることをおすすめします。

お部屋のあらゆるお悩みを解決する真空ガラス

真空ガラススペーシアの資料請求はこちら

タグ : 子育てエコ 真空 補助金
The following two tabs change content below.
窓リフォーム研究所

窓リフォーム研究所

日常生活のお悩みを解決するための窓リフォームにまつわるお役立ち情報を配信中!