騒音の原因は窓から?窓の防音・遮音対策の方法とは

2021.07.132020.12.25窓ガラスの知識
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家にヘッドホン

外の音がうるさい・気になる、皆さんも日常を過ごしている中でこんなことを考えたことがあるのではないでしょうか? 一度、外の音が気になりだすと耳障りな音が神経を刺激し、その音ばかりが気になってしまいます。今回はそんな不快な音、騒音に対する対策法を窓から考えてみます。

日常生活において気になる騒音

人々の生活と騒音との歴史は古く、日本においても空港や基地を巡る騒音問題を始めとして、過去から大きなトラブルの元の一つとなっています。また、環境基本法という法律の第2条第3項では、騒音による公害は、大気汚染・水質汚濁・土壌汚染・振動・地盤沈下・悪臭などと共に典型7公害の一つに定められています。

では、騒音とは具体的にどのような音を指すのでしょうか?

総務省のサイトでは、騒音の定義として、以下の記述があります。

騒音の定義:「一般には、不快な音、好ましくない音」

音に関しては主観的な要素もあり、「不快な音」・「好ましくない音」は人によっても異なってくるのも事実かと思います。個人差がある騒音のレベルを表す客観的な基準として、「dB」(デシベルと読みます)というものがあります。このデシベル、あまり耳慣れない単位かもしれませんが、人間の聴覚は、音を「大きい」・「小さい」と「高い」・「低い」で分類します。音の大小は「音の圧力」によって決まり、これを測る単位がデシベルです。一方、音の高低は「音が振動する回数」で決まり、単位はヘルツ(Hz)です。音を測る単位という点では同じですが、ヘルツとデシベルは異なった性質をもっています。また、人は5デシベルの差で、人の耳は音量の違いを十分に聞き分けられると言われています。

実際の騒音レベルを一覧にすると下図の通りとなります。

 

騒音レベルと相当する環境

静かなことに越したことないですが、日常生活に望ましい騒音の範囲としては、「40~60デシベル」となっており、これを超過する環境下に置かれると、人は不快な音・望ましくない音と感じる傾向にあると言えるでしょう。

事実、環境省が環境基本法により定める環境基準の中で、各地域の特性に応じて以下の基準値が定められており、どの地域に当てはまるかは、都道府県知事が指定することとなっています。

地域の類型 基準値
昼間
(AM6時~PM10時)
夜間
(PM10時~AM6時)
AA 50デシベル以下 40デシベル以下
A及びB 55デシベル以下 45デシベル以下
C 60デシベル以下 50デシベル以下

【各地域の類型について】

AA地域:療養施設、社会福祉施設等が集合して設置される地域など特に静穏を要する地域

A及びB地域:主に住居の用に供される地域

C地域:相当数の住居と併せて商業、工業等の用に供される地域

騒音が室内に伝わる理由

では、ここからは住宅の室内にいる場合の騒音にフォーカスして、騒音が室内に伝わってくる理由・方法について考察していきます。

そもそも音はどのようにして室内へ伝わるのでしょうか? 

音は、粒子の振動によって起こり、その振動が気体・液体・個体などの物質の振動を介して伝達します。

例えば、人の会話は、声帯の振動によって声が発生し、空気の粒子を振動させて聞き手に伝わります。聞き手はその波によって、鼓膜が振動し、声が聞こえるのです。そして住宅の場合、部屋に音が伝わってくる方法として、以下の3つのタイプがあります。

①気体(空気)を伝わってくる音

屋外から聞こえてくる、犬などの動物の鳴き声や自動車・電車などの交通騒音など。 

②固体(地面や天井・壁・床・配管・窓など)を伝わってくる音

上下左右の部屋から伝わってくる足音や水周りの音をはじめとする生活音など。

 ③空気と固体の両方から伝わってくる音

近所の工事現場からの音や、すぐ近くを通過する大型トラックなどのような「地響き」を伴うような音。

そして、住宅においては窓がその構造上最も騒音が侵入しやすい部分となっています。

では、なぜ故、窓が弱点となっているのか?その構造を詳しくみていきしょう。

窓には、窓をスムーズに開け閉めするためにわざと隙間が設けてありますが、これが、音が侵入する絶好の通り道となってしまいます。

サッシの隙間

また、音には質量則というものがあり、面積当たり(1㎡あたり)の質量が大きい(=重量がある)ほど音が遮る遮音効果が高くなるという法則です。つまり窓は、壁・屋根などと比べ非常に薄い構造となっていることも弱点となっている理由でもあるのです。

つまり、より優れた室内環境をつくるためには、窓の遮音性をできるだけ高めるところが大きなポイントとなってきます。

防音・遮音・吸音の違い

実際に騒音対策を検討する際、良く目にする言葉として、次の3つが挙げられます。

一見すると同じことを指しているように感じますが、皆さんはそれぞれの言葉の違いが分かりますでしょうか?

①防音

「外部の音が室内に入るのを防ぎ、また室内の音が外に漏れるのを防ぐこと」を意味しており、実は遮音・吸音が具体的な対策を示しているのとは対照的に、概念的な意味合いとなります。

 ②遮音

「音の伝達を遮断すること」を意味しており、防音を行うための具体的な手法の一つとなります。

 ③吸音

「音を吸収すること」を意味しており、こちらも防音を行うための具体的な手法の一つと言えます。

 したがって、防音対策とは、遮音や吸音などを組み合わせることによって、音が室内へ入ってくることを防ぐ対策といえるでしょう。

窓からの騒音を防ぐには

では、具体的な窓の騒音対策についてみていきましょう。

手軽にできる方法からリフォーム工事を伴うものまでありますが、ここでは3つの対策法についてご紹介していきます。

①防音対策グッズ(遮音テープ・カーテン・シートなど)

こちらは様々な種類の商品が存在しています。比較的安価で手軽に自分で施工できる一方、デメリットもあるので、よく注意した上で検討していきましょう。

遮音テープ/隙間テープ

ドアや窓の隙間にテープを貼り、隙間を防ぐことで遮音を行うグッズです。色々な部位に手軽に貼れる点が便利です。デメリットとしては、隙間にテープを貼付することで、窓やドアの開閉に影響がある点が挙げられます。

遮音カーテン

こちらは通常のカーテンとして使用しながら遮音も行えるもので、音を遮るための特殊な加工が施されています。色々な種類のカーテンがあるので、シアタールーム向けなど用途に応じた選択も可能です。

吸音シート/パネル

グラスウール製やポリエチレン製のものなど様々ですが、窓に室内側から貼り付けることで効果を発揮します。注意点としては、窓に貼り付けてしまうと採光性や通気性を失ってしまう点が挙げられます。

②二重サッシ・内窓

既存の窓の内側にもう一つ窓を設置するリフォーム工事となります。窓を二重にすることで、

音の隙間をなくし、高い遮音性能を発揮します。騒音対策だけではなく、断熱性能も向上するため、窓際の寒さ対策や冬場の結露軽減にも効果的ですが、出入りするために二度開閉しないといけない点がデメリットとなります。

音と内窓

 

③二重ガラス(合わせガラス/真空ガラスなど)

既設の窓ガラスを遮音性能の高い窓ガラスへ交換するリフォーム工事です。遮音性能の高い窓ガラスとしては、特殊な中間膜をガラスの間に挟んだ「防音ガラス」と呼ばれる合わせガラス構造のものや2枚のガラスの間を真空にした「真空ガラス」などが挙げられます。ガラス面の防音効果は高まりますが、古いサッシなど気密性が失われている場合、その性能が十分に発揮されない可能性があります。

【防音ガラス】

防音ガラス構造図

騒音の程度にもよりますが、基本的には二重サッシ・内窓・二重ガラス(合わせガラス/真空ガラスなど)によるしっかりとしたリフォーム工事による対策をおすすめします。その方が、効果も期待できますし、採光性・通気性など本来窓が持っている機能を損なうリスクもありません。

騒音対策に優れた真空ガラス「スペーシア」シリーズ

ここでは一押しの騒音対策として、真空ガラス「スペーシア」シリーズを活用した対策をご紹介します。こちらを活用したリフォームをおすすめしたい点としては、次の2点です。

①「防音ガラス」並の遮音性能

音は気体(空気)を伝わって振動するという話をさせていただきましたが、真空ガラスは2枚のガラスの間を真空にしているため、音の振動やガラスの共鳴を防ぎ、防音ガラス並みの遮音性能を発揮する点。

②高い断熱・防露性能も発揮

2枚のガラスの間に真空の層を設けることで、熱の伝わりも遮断することができ、冬の寒さ対策や結露対策・省エネ対策などにも効果的がある点。

通常の「防音ガラス」では、防音対策のみの効果となりますが、真空ガラス「スペーシア」シリーズの場合、防音対策と断熱・防露対策などを同時にできてしまう点がとても魅力的です。

真空ガラス「スペーシア」シリーズの中には、遮音効果のある特殊な中間膜を挟みこんだ「スペーシア静」(https://shinku-glass.jp/product/shizuka_st/)という製品もあり、よりこだわりのある方にも最適です。また、より高いレベルで防音・断熱対策を行いたいという方には、二重サッシや内窓と真空ガラス「スペーシア」を組み合せるというのもおすすめです。

真空ガラス「スペーシア」シリーズによる遮音効果としては、以下の数字となります。

こちらはガラスを透過する音の減衰量の平均を等級化したもので、窓ガラスの遮音性能を表す際の指標となっております。表の見方としては、T-2(30等級)の場合、ガラスを透過する音を平均で30デシベル減衰させるということを表しています。

【各種ガラスの遮音性能】

遮音対策商品 遮音性能(JIS等級)
フロート板5ミリ T-1(25等級)
スペーシア T-2(30等級)
スペーシア静 T-3(35等級)
内窓+スペーシア T-3~T-4(35~40等級)

※スペーシア:6.2ミリ、スペーシア静:9.2ミリ

※内窓+スペーシアの場合、内窓の種類によって遮音性能が異なります

まとめ

都市では、過密化や交通機関の発達などにより騒音問題は大きな社会問題の一つとなっておりますが、静かで落ち着いた環境を確保するために騒音対策は欠かせません。是非皆さんも窓の騒音対策を検討することで、快適なおうち時間を過ごされてはいかがでしょうか。

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