家庭でできる省エネ対策!節電しながら快適に過ごせる住宅のポイント
最近は食料品や日用品類など身の回りのいろいろなモノの値段が上がっています。光熱費も昨年から高くなっていますが、最近では大手電力7社で電気料金が6月から値上げされることについて報道で取り上げられています。毎日の生活にかかせない電気、ガスといった光熱費が上がると家計を圧迫します。リモートワークの普及で、自宅で過ごす時間が長くなり、照明やエアコンにかかる、家庭の電気・ガスといった光熱費が高くなりがちです。快適にすごしながら、少しでも省エネ・節電するにはどんな方法があるでしょうか。
目次
問題視されている電力不足
電力需給ひっ迫の背景とは
昨年ころから電力不足が頻繁に取り上げられるようになり、2022年には「電力需給ひっ迫注意報」が導入以来始めて発令されるなど、電力不足が現実のものとなっています。
現在の電力不足は、地震や発電設備の老朽化の影響で、現在でも多くの発電設備が停止したままとなっていることによる電力供給の点など、さまざまな要因があると言われています。
一方で、家庭での電力の使用量が増えています。新型コロナウィルスの拡大以降、リモートワーク、リモート授業が広く普及し、家で過ごす時間が増えました。リモートは時間を有効に使え便利ですが、家で過ごす時間が増え、暖冷房を使う時間が長くなり、家庭で使われる電力が増えることにつながります。
下のグラフにもあるように、日本の家庭部門におけるエネルギー使用量はここ数十年の間に増加しています。電力の需給バランスを保つためには、省エネ・節電によって使用量を節約することも大切ですね。
また、増加してきた家庭でのエネルギー使用量の中でも最も大きいものが冷房費と暖房費を加えた冷暖房費となり、全体の約3割弱となります。
エネルギー資源の大半を輸入に頼っている日本にとって需給の安定のためにはエネルギーの使い方を考えるのは大切なことですね。
家庭での省エネ・節電対策が求められている
それでは、家庭で「省エネ」に取り組むことはどんなメリットがあるのでしょうか?
私たちの便利な生活をささえてくれている身の回りの機器は、エアコンやテレビ、冷蔵庫など電気を使うもののほか、ガスを使うものなど様々ですが、どれも資源であるエネルギーを使っています。
これらのエネルギーの多くは、石油や石炭といった化石燃料を燃やすことで作られていて、化石燃料を燃やす際に地球温暖化の一因とされているCo2が排出されます。無意識のうちに地球温暖化を進めてしまっているのかもしれません。
また、エネルギー資源の多くを輸入に頼っている日本において、エネルギーの需給安定には、省エネ・節電はとても大切です。省エネ・節電をしながら、上手にエネルギーを使うことは、家計に優しいのはもちろんのこと、エネルギー需給の安定、そして資源の無駄遣いをなくす地球環境にも優しい活動なのです。
家庭でできる省エネ・節電対策のポイント
それでは、家庭でできる省エネ・節電対策はどんなことがあるのでしょうか。
ここでは、家庭内で多くの電力割合を占めるとされる、エアコン、冷蔵庫、照明についてご紹介します。
エアコンの省エネ・節電対策
■エアコンの設定温度を調整する
エアコンで冷暖房費を抑えるためにはどのような方法があるでしょうか?
エアコンの設定温度は以下の省エネ推奨温度を目安にして、冷やしすぎない・温めすぎない温度設定をこころがけましょう。
・夏の冷房時は28℃
・冬の暖房時は20℃
また、エアコンの設定温度は1℃の設定温度の違いで約10%の節電効果があると言われています。年間を通して、ペットのために連続運転している家庭などでは特に設定温度の調整を心がけましょう。
■冷暖房効率を上げるための方法
冷暖房の効率をあげるために、次のことも考えられます。
・ドアや窓の開閉を少なくする(ただし、適度な換気は忘れずに)
・カーテンや簾などを上手に使う(夏場は簾やレースカーテン、冬場は厚手カーテンなど)
・扇風機やサーキュレーターを併用し、室内の空気の循環させる
・空気の吸い込み口であるエアコンの室外機の前に障害物を置かない
・窓の性能を上げる
夏場は、帰宅後、室内が外よりも暑くなっている場合もあります。そのような場合には一度部屋の換気を行ってからエアコンの電源を入れるようにすると、エアコンに無駄な負荷がかからず節電にもなります。
冷蔵庫の省エネ・節電対策
家庭内でも大きな電力消費割合を占めるといわれる冷蔵庫。次の方法を試してみましょう。
・温度設定の調整。冷やしすぎない設定温度。
・冷蔵庫は放熱が出来るように設置する
・開閉する時間と回数を減らす
・中に食材を詰め込みすぎない
冷蔵庫は設定温度を1ランク下げることで年間約1,500円強の節約、詰め込みすぎ回避で1,000円強の節約、開閉を減らして500円弱の節約になると言われています。
照明の省エネ・節電対策
照明も複数、長時間使うことから省エネを意識しましょう。節電のために次のことを試してみましょう。
・使ってない場所の電気はこまめに消す。
・電球形蛍光ランプや、LEDランプを活用する。
家全体の白熱電球をLEDライトに交換するだけで、年間の電気代は約10,000円お得になると言われています。また、電球からの発熱も抑えるため、エアコン負荷もかかりにくくなります。
ご家庭での省エネ・節電は身の回りのできることから始めてみてはいかがでしょうか。無理のない範囲で進めていきましょう。
省エネ・節電効果を高めるには窓の「開口部」から
これまで省エネ・節電の方法を見てきましたが、ご家庭のなかで意外と知られていないのが、「窓の断熱性能を上げる」方法です。なぜ、窓の性能を上げることが大切なのでしょうか。
次の図は住宅のどの部分から熱が出入りしているかを表したものですが、最も大きな熱の通り道は開口部(窓)であることがわかります。
実に冬場の約6割は窓から室内の熱が逃げ、夏場は約7割が窓から室内に熱が入ってきます。
では、「窓の性能を上げる」ということはどのようにすることなのでしょうか。
窓の大部分を占めるガラスについて、簡単にまとめると次の通りです。
断熱性能の高い窓ガラスへ交換する
断熱性能の高いガラスというのは、部屋の中から室外へ熱を逃がさないガラスであり、冬場は温めた室内の空気を室外に逃がさず、夏場は涼しく冷やした空気を室外に逃がさないガラスになります。
遮熱性能(日差しカット性能)の高いガラスを使用する
遮熱性能の高いガラスというのは、ガラスにコーティングされたLow-E膜という特殊金属膜で構成された複層ガラスで、室外から部屋の中に入り込む日射の割合を少なくするガラスになります。
補助金を活用して省エネ対策しよう
窓ガラスの交換やリフォームというと、費用のことが気になりますが、リフォームをするのに、活用できる補助金があるのをご存じでしょうか。補助金をうまく活用できればお得にリフォームできる場合があります。
補助金・助成金には、国が行っている制度と、自治体で行っている制度があります。また、こうした補助金には、窓の断熱リフォームを対象にしたものが多く存在しています。
現在、国が行っている制度として、「こどもエコ住まい支援事業」、「先進的窓リノベ事業」などがあります。
※予算上限に達し次第交付受付終了となりますのでお早めの申請をおすすめします。
窓に使える補助金についての紹介はこちら 「窓リフォームに利用できる補助金・助成金制度!補助額や申請の流れ」|窓リフォーム研究所
補助金を活用し、お得に窓の断熱・遮熱対策を行い、その後の省エネ・節電に備えることが可能です。
家庭の省エネ・節電対策なら「スペーシア」
ここでは、窓ガラスの交換・リフォームに最適な高性能な窓ガラス「真空ガラス スペーシア」をご紹介します。
「真空ガラス スペーシア」は、ガラスの厚みが一枚ガラス並みなので、多くの場合、現在の窓枠はそのままで、ガラスだけの交換が可能です。
※取扱店による事前の確認が必要です
また、なんといってもその断熱性能の高さも特徴として挙げられます。
「真空ガラス スペーシア」は、一般的な一枚ガラスの4倍の断熱性能があります。
断熱していない窓ガラスからは、家の中の温めた空気や涼しくした空気が逃げて行ってしまいます。窓ガラスをスペーシアに変えることで、窓ガラスという熱の逃げ道をふさぐことが可能です。
下のガラスの表面温度の比較写真をご覧ください。
冬場の一枚ガラスと「真空ガラス スペーシア」のサーモ画像ですが、青くなっているのが一枚ガラスです。
外気が冷たいため一枚ガラスのところは外気に冷やされて青く見えていますが、スペーシアの部分は黄色く見えていて、外気の影響を受けていないことがわかります。この断熱性能が快適な室温を逃がさず、窓から逃げている暖気を防ぎ、節電対策になるのです。
ご家庭の状況にあった高性能な窓ガラスにすることで、窓際の寒さや日射しの暑さを減らすことが期待できます。
■「真空ガラス スペーシア」製品紹介動画
■「真空ガラス スペーシア」 施工紹介動画
まとめ
これまで、家庭内で電力を多分に使用するエアコン、冷蔵庫、照明などの節電対策と併せて、エアコンについては効率的な節電対策(窓の断熱リフォーム)についてご紹介しました。無理のない範囲で、ライフスタイルにあった方法を検討されてみてはいかがでしょうか。
窓リフォーム研究所
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